日本SGIは2009年9月16日,データセンター向けに消費電力を従来比で最大30%削減したサーバー機の新製品「SGI CloudRackファミリー」を発表した。省電力化により,スペースあたりのサーバー台数を増やせるとともに,冷却にかかる電力を削減できる。同日販売を開始した。BTO形式を採り,受注後最短2週間で出荷する。販売目標は,初年度8億円,今後3年間で40億円。 CloudRackは,専用のラックと専用のサーバー・トレイ(1U)を組み合わせたサーバー製品である。3相電流のバランスを95%以上の精度とすることで,電力の無駄を省くことで電力効率を高めた。冷却効率の面では,ラック側に空調ファンを集約した専用設計などにより,サーバー単位ではなくラック単位で冷却するようにした。これにより,最高室温40度の環境でPUE=1.4を実現できたという。 CloudRackを構成する個々のサーバー・トレイ
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