先日、筆者が参加している異業種交流会で、ビジネス面から見たクラウドのメリットについて話をさせていただく機会があった。 その会の参加者は、団塊世代の少し下ぐらいが中心で、一般企業であればそれなりの役職者。ビジネスの知見はあるが、いざITのカタカナの世界になると、若干二の足を踏んでしまうという方々である。 ところが講演後、参加者の中から次々と「次期システムの検討をしていて、やはりクラウドも土俵に乗っている」という話が伝わってきた。 そうした話を聞いて、クラウドコンピューティングの普及やユーザーのメリットの理解に関しては一定のところまで来ている、という実感を得ることができた。 しかし一方で、その会にいたシステム開発会社の方からは、必ずしもクラウドを歓迎しているわけではなく複雑な心境であるという意見も出た。ひとことで言うと「クラウドは儲からない」というのだ。 クラウドは開発工数が少なくビジネスの継
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