クラウド・コンピューティングの議論が本格化する中、企業活動に直結した情報システムにも、新たな変化が求められています。特に、業務アプリケーションの提供形態が、クラウドによって変わっていきます。こうした変化に対応できるITプラットフォームが求められています。 本連載では、既存のITプラットフォームが抱える課題を考察したうえで、米Morph Labs(日本法人はモーフ・ラボ)が提唱する次世代ITプラットフォーム像を、4回にわたって紹介します。第1回の今回は、既存のITプラットフォームが抱える課題と、その課題を解決する次世代プラットフォームのあり方について解説します。 現行のITプラットフォームが抱える課題 1)部分最適化が引き起こしたサイロ化IT基盤 現在、企業のITプラットフォームは、"サイロ化"と呼ばれる分断状態となってしまっています。事業部や部門ごと、場合によっては業務ごとに部分最適化する