今年4月、日本の自治体の長として初めて育児休業を取得し、話題となった成澤廣修・文京区長。これをきっかけに、地方自治体の首長が次々に育休を取得し始めた。「育児に参加したくてもままならない」と悩む男性が増えるなか、このムーブメントは、男性が育休をとる意義を問いかけるきっかけとなった。成澤区長は男性の育休取得を奨励しつつも、それだけに留まらず、育児参加の本質を理解すべきと説く。「イクメン」をもてはやすのではなく、男性の育児参加が当たり前となり、「イクジナシ」(育児なし)がいない社会を実現することが大切だという。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン 小尾拓也、撮影/宇佐見利明) なりさわ・ひろのぶ/1966年生まれ。東京都出身。駒澤大学卒業、明治大学公共政策大学院修了。文京区長、明治大学特別招聘教授。91年文京区議会議員初当選。4選を果たし、区議会議長、特別区議会議長会会長などを歴任。2007年文京