AGIは、東京大学、情報通信研究機構(NICT)、日本疲労学会、病院、企業などと連携して、音声による「うつ」の早期発見の実証実験に8月にも乗り出す。同社の感性制御技術「Sensibility Technology(ST)」を医療分野に応用。医療機関を通じてうつ患者と健常者の大規模な音声データを収集し、うつと判断する認識技術の精度を高める。言語の異なる海外への展開を狙い、米国での試験も予定している。 STは、音声から「興奮」「喜び」「怒り」「哀しみ」「平常」「笑い」の6つの感情状態を同時に認識する技術。声帯を振るわせることで発せされる基本周波数のほか、声の韻律(リズム)などを複合的に捉えることで感情認識を行う。これまでに、話し手の感情でLEDの色が変わるNECの「言花(KOTOHANA)」に組み込まれたほか、セガのDS用ソフト「音声感情測定器ココロスキャン」、iPhone用アプリ「マインドリ