米軍岩国基地(山口県岩国市)の民間空港利用再開に向け、県は1日、空港ターミナルビルの整備・運営会社を第三セクター方式で設立する方針を、同市で5年ぶりに開かれた期成同盟会で関係自治体に伝えた。 岩国空港をめぐっては、国が平成24年度の再開に向けて来年度予算に事業費を盛り込んだほか、ターミナルビルの運営事業者を近く公募する見通し。このため県は、地元自治体と経済界の出資で会社を設立する方針を固め、この日協力を求めた。 県の方針では、ビル会社の資本金は約5億円で、官民半分ずつの負担。就航路線が東京便の1日4往復に限られることから、建設するターミナルは延べ床面積が3千〜4千平方メートルの「効率的かつコンパクトな施設」としている。