目次へ戻る 2.止観について 止観とは何か 仏教の瞑想、それは止観である。 止観双運 現在の世間に見るヴィパッサナーの流行についてと、止観についての伝統的見解。 禅とは何か 悟りの階梯を登るその途上、必ず得られるべきとされる止観均行の勝れた心的状態。 念とは何か 道を修めるにおいて不可欠なる心の働き、念とは何か。その語義と修習の内容、功徳について。 五停心観 三毒(貪瞋痴)により迷い盲[めしい]た心を停め、智慧を獲得するための心を整える、すなわち禅を得て心を清浄とするための五つの修習法。 四念住(四念処) 「四念住の修習を望まぬ者は即ち聖道を望まぬ者である」とすら説かれる、菩提への要道。仏教には数多くの修道論があると云えど、畢竟その全てはこの四念住に集約される、とすら言い得る修習法。 不浄観 人の身体の無常にして不浄なることを知り、特に貪欲(愛欲)を対治する修習。人が死して朽ち果てていく様