打ち上げられたH2Aロケット=28日午前10時21分、鹿児島県の種子島宇宙センター、恒成利幸撮影航跡を残して上昇を続けるH2Aロケット=28日午前10時21分、朝日新聞社機から、長沢幹城撮影 望遠カメラで地上を撮影する国の情報収集衛星を載せた大型国産ロケット「H2A」16号機が28日午前10時21分、鹿児島県・種子島の宇宙航空研究開発機構種子島宇宙センターから、小雨がぱらつくなか打ち上げられた。H2Aは目的の軌道に衛星を投入、打ち上げは成功した。軌道投入された情報収集衛星は、実証目的のものを除いて5基目。H2Aは10回連続、15回目の打ち上げ成功となった。 情報収集衛星は、98年の北朝鮮によるミサイル「テポドン」発射を機に、国が導入した事実上の偵察衛星。望遠カメラを備えた光学衛星と電波で地上の様子を調べるレーダー衛星が1基ずつペアを組み、計4基を運用することで、地上のどの地点でも一日1