ハンガリーの生ける伝説タル・ベーラ ジム・ジャームッシュ、ガス・ヴァン・サント、アピチャッポン・ウィーラセタクンという作家性の高い映画監督に多大な影響を与え、監督引退後もフー・ボーや小田香を育てた名匠タル・ベーラ監督。今なお熱狂的なファンを獲得し続けているタル監督のデビュー作を含む初期3作品が、このたび4Kデジタル・レストアで日本初公開となる。 それに先立ち、このレジェンドへのインタビューが行われた。配給会社代表の「お元気ですか」という挨拶に「まだ生きていますよ」とお答えになった監督は、ゆっくり噛み締めるように報道陣の質問に答えてくださった。 「私たちは今も民主主義のために戦いつづけている」 ―『ファミリー・ネスト』(1977年)『アウトサイダー』(1981年)『ダムネーション/天罰』(1988年)の3作品が今回、初めて日本で劇場公開されます。『ファミリー・ネスト』の公開から数えれば、もう