来春卒業予定の大学生の就職内定率(10月1日現在)が発表された。 企業の採用意欲が回復して、昨年に比べて3・2ポイント改善したが、就職を希望する約42万5000人の大学生のうち15万人以上はいまだ内定がない状態だ。採用意欲の高い中小企業と、有名企業をめざす学生とのミスマッチは、まだ解消されていない。いくつも内定を取る学生と苦戦する学生の二極化が現れている。 ◆大学生 今月8日、東京都港区で開かれた来春卒業予定の大学生向けに開かれた合同企業説明会。不動産や食品業界など約30社がブースを設け、スーツ姿の学生でごった返した。 「ほかにも良い企業があるかもと思って」 国学院大4年の男子学生(24)は、内定を2社から得ているが、納得のいくまで就職活動を続けるという。最終面接を控えた会社もあり、「緊張が途切れないようにするためにも活動を続けたい」とブースを回った。 今回、来春卒業予定の学生は企業と接触