ソニーのコンピューター事業部だったVAIOが別会社として新しくスタートして5年。自分たちが作った製品を、自分たちで販売、収益を黒字化、そして新事業へ投資できるようになったと言います。しかも一時期、撤退していた海外でも17の国で販売するほど好調。完全復活と言ってイイでしょう。しかし、短期にこれだけの復活を遂げた例は余りありません。何が、それを可能にしたのでしょうか? 独立した時、2つのものがなかったVAIO VAIOがソニーから独立した時、もらったモノが幾つかあります。VAIOという「ブランド」、安曇野「工場」、そして事業部「メンバー」。非常に手厚いと言えば、手厚いのですが、ソニーとは関係ない形で切り離したわけですから、これら3つのモノはソニーに不要というわけです。 私が覚えている限り、当時、VAIOはヒット「商品」もなく、事業的にはかなり危ない状態だったように思います。その上、ソニーの場合