「サーバーはもう、一切購入していない。新規システムは全て、『Amazon Web Services(AWS)』上に構築する。既存システムもハードの保守が切れたものから順次、AWSに移行する」(東急ハンズの長谷川秀樹執行役員)。 情報システムを構築する際に、パブリッククラウドを第一の選択肢とする。そんな「クラウドファースト」を実践するユーザー企業が、日本で増えている。 JPメディアダイレクト、TOTO、あきんどスシロー、アプリボット、ガリバーインターナショナル、ケンコーコム、コクヨ、東急ハンズ、日本瓦斯、ミサワホーム、ユー・エム・シー(UMC)・エレクトロニクス─。本誌の取材によって、これだけ多くの企業が、クラウドファーストを実践していることが分かった。 今、クラウドファーストが増えている背景には、二つの大きな変化があった(図1)。 一つめは、供給側の変化である。かつてパブリッククラウドのサ
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