競馬のレースで競走馬の着順を事前に操作できると噓をつき、準備金名目で多額の現金をだまし取る詐欺事件が複数起きていることが分かった。約1千万円を詐取された男性は「実際に1~3着までの3連単を言い当てられ、相手の話を信じてしまった」と悔やむ。3連単を予言できたのはなぜか。種はレースの中継動画を悪用した〝時間差トリック〟だった-。 「作られたレース」東北地方に住む男性のもとに競馬予想会社の社員「トミタ」を名乗る男から電話があったのは令和2年の秋。ちょうど無料競馬情報サイトの会員登録をしたタイミングだった。 トミタは「芸能人や著名人が万馬券を当てたって話、聞きますよね。これって、できすぎた話だと思いませんか」と切り出した。トミタによれば、地方競馬ではある程度の資金を出せば事前にレースを「作る」ことができ、芸能人らにはその情報が伝えられている、というのだ。 現実離れした話に戸惑う男性に、トミタはこう
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