漫画やアニメのキャラクターの銅像を、舞台の町や作者の出身地に建てる動きが広がっている。銅像のほとんどは富山県高岡市の銅器メーカーが製造。国内シェアは9割なのに、知名度はいまひとつだった「高岡銅器」ブランドが、ブームに乗り存在感を示している。 ■妖怪の町 3月末、東京都葛飾区四つ木の公園で、人気サッカー漫画「キャプテン翼」の主人公、大空翼の“等身大”の銅像がお披露目された。製作したのは高岡市の「竹中銅器」。同じ区内にある「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の両さんこと両津勘吉巡査長像や、福井県敦賀市内の「銀河鉄道999」の星野鉄郎やメーテル像も同社の作品だ。 竹中伸行社長によると、キャラクター銅像の注文が入るようになったのは、鳥取県境港市の「水木しげるロード」が成功を収めてからだった。「ゲゲゲの鬼太郎」をはじめ、地元出身の水木しげるさんの漫画に登場する妖怪像153体が並び、今や年間250万