川や池、干潟などの水辺の生物を調べている県立北九州高校(北九州市小倉南区)の部活動「魚部(ぎょ・ぶ)」が24日、第33回サントリー地域文化賞に選ばれた。高校の部活動の受賞は初めてで、主催のサントリー文化財団は「市民の環境への関心を高めた」と評価した。 魚部は1998年、今も顧問を務める井上大輔教諭(40)が部活動をしていない生徒を中心に声をかけ、同好会のような形で発足した。土日を利用して県内外の水辺に出かけ、魚や水生昆虫、甲殻類などの調査を続けてきた。絶滅の恐れのある貴重な生物も発見し、今年5月には淡水にすむヌマエビを県内で初めて宗像市内の川で見つけた。 北九州市内を流れる紫川での生物観察会や川遊び体験会など、市民と一緒に水辺で楽しむイベントも年に数回開いている。今月5日からは小倉北区の市立水環境館で、紫川にすむ生物などを紹介する企画展「紫川水族館」を10月2日まで開催中だ。図鑑やガイ
藻類「オーランチオキトリウム」の沖縄株=筑波大提供 藻類に「石油」を作らせる研究で、筑波大のチームが従来より10倍以上も油の生産能力が高いタイプを沖縄の海で発見した。チームは工業利用に向けて特許を申請している。将来は燃料油としての利用が期待され、資源小国の日本にとって朗報となりそうだ。茨城県で開かれた国際会議で14日に発表した。 筑波大の渡邉信教授、彼谷邦光特任教授らの研究チーム。海水や泥の中などにすむ「オーランチオキトリウム」という単細胞の藻類に注目し、東京湾やベトナムの海などで計150株を採った。これらの性質を調べたところ、沖縄の海で採れた株が極めて高い油の生産能力を持つことが分かった。 球形で直径は5〜15マイクロメートル(マイクロは100万分の1)。水中の有機物をもとに、化石燃料の重油に相当する炭化水素を作り、細胞内にため込む性質がある。同じ温度条件で培養すると、これまで有望
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