健康食品・医薬品のネット通販大手「ケンコーコム」(東京)が、東日本大震災を受け、16日に本社機能の一部を福岡市に移転する。市によると、震災後、福岡市に本社機能を移転させるのは同社が初めて。後藤玄利社長(44)が11日、福岡市の高島宗一郎市長を表敬訪問した。 同社によると、福岡本社に移転するのは、総務など管理部門とコールセンター部門などで、東京本社の社員約150人のうち、約40人が福岡に異動する。福岡でも約20人の現地採用を予定している。 同社は1994年11月創業。従業員数は213人で、インターネットで、健康食品や化粧品などの販売を展開している。2010年3月期の売上高は約125億800万円。福島第一原発の事故による電力不足のリスクを軽減することが移転の主な理由。福岡県飯塚市に物流センターを構えているほか、アジア市場の拡大を狙い福岡市を選んだという。福岡市は、企業誘致を図るための立地交付金