九大の父は元白虎隊隊士 日本初物理学教授、山川健次郎 賊軍、辛酸なめ奮起 [福岡県] 2013年07月24日(最終更新 2013年07月24日 14時17分) 白虎隊隊士だった九州帝国大初代総長の山川健次郎 幕末の会津戦争(1868年)を生き抜き、東京帝国大総長まで上り詰めた白虎隊隊士がいた。山川健次郎(1854~1931)だ。九州帝国大(現九州大)の初代総長を務め、九州にも縁が深い。その若き日の姿が、放送中のNHK大河ドラマ「八重の桜」で主人公の新島八重(1845~1932)とともに描かれている。集団自刃事件の悲劇で知られる白虎隊に所属し、落城、降伏という苦難を味わいながら、教育界で異例の出世を遂げた山川とは、どんな人物だったのか。 九州大や福島県会津若松市に残る資料などによると、山川はペリーの黒船来航翌年に会津藩家老職藩士の三男として誕生、幼少時から賢明で藩校の日新館でも英才を誇った。