【台北=向井ゆう子】フィリピンのデルロサリオ外相は15日、米軍がフィリピン周辺に展開する海空軍力について、装備の水準を引き上げる計画があると明らかにした。 地元テレビ局のインタビューで語った。中国による岩礁埋め立てなど、南シナ海での活動をけん制する狙いがあるとみられる。 同外相によると、計画は、カーター米国防長官から数日前、フィリピン側に伝えられた。デルロサリオ氏は近く訪米する予定で、米比間で計画の詳細が協議される可能性がある。 フィリピンは昨年4月、約20年ぶりに米軍に基地の共同使用や戦闘機配備などを認める新軍事協定に調印しており、米国との軍事協力を拡大させる方向にある。