檜皮葺(東寺) 原皮師の作業、明通寺の檜皮採取作業見学会にて[1][2]。 葺替えたばかりの明通寺三重塔の屋根。 檜皮葺(ひわだぶき)とは、屋根葺手法の一つで、檜(ひのき)の樹皮を用いて施工する。 日本古来の歴史的な手法であるが、日本国外には類を見ない。文化財を含む、古い建物の屋根で檜皮葺を見ることができる。 2020年「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」がユネスコ無形文化遺産に登録され、この中に「檜皮葺・杮葺」が含まれている[3]。 材料[編集] 樹皮を採取するヒノキは樹齢70 - 80年以上、幹径60センチメートル (cm) 以上のものがよいとされ、その樹径が充分に育ったヒノキの立ち木からむいた皮を成型した檜皮を用いる[4]。樹皮を剥ぎ取る際には、甘皮(樹木の形成層)、絹皮(甘皮と樹皮の間にある層)を傷つけず残すことで、樹木に影響なく材料を入手する。 樹皮は8 -