高校の時の話です。良い先生とはこういう人なのかな、と僕なりの考えを創ってくれた先生の話です。お腹の音がキーワードです。 「教師」と「先生」の違いを感じた 振り返ってみて 「教師」と「先生」の違いを感じた 静まり返った教室でお腹の音が鳴る。息をとめたり、お腹をへこませたり、横隔膜の操作を試みたり。自分で呼吸法を編み出してしまいそうなほど試行錯誤した。が、鳴る時は鳴る。何かを食べても消化が早いので、結局はどこかのタイミングで鳴ってしまう。高校生の時の話だ。 二年になって、新しい国語の教師が赴任してきた。女性で、二十代後半だったと思う。怖いという噂があった。 生徒は基本的に、教師を見定めていた。要は、その授業で寝れるか寝れないかを見極めるのだ。根本的には、睡眠時間が圧倒的に足りない当時の教育システムに問題があったとは思うが、大半の生徒は教師を見て態度を変えていたと思う。 噂がしっかりと広まってい