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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (9)

  • 吸血コウモリはなぜ仲間に血を分け与えるのか

    ナミチスイコウモリは、どの仲間が自分を助けてくれたかを覚えていて、それに応じた行動をとることが明らかになった。(PHOTOGRAPH BY BARRY MANSELL, SUPERSTOCK, ALAMY) 新たな研究により、チスイコウモリのメスは将来において自分の生存に有利になるように仲間に血を分け与えていることが明らかになった。チスイコウモリは我々が考える以上に洗練された社会生活を送っているようだ。この結果は11月18日付の科学誌「英国王立協会紀要B」で発表された。 今回の発見は、南北アメリカ大陸の熱帯地方原産で、しばしば嫌われ者とされるコウモリに新たな光を投げかけることになった。ナミチスイコウモリ(Desmodus rotundus)は動物の血液だけを餌にしているが、吸う量は少なく、獲物を殺すことはない。彼らの体には驚異的な武器が備わっていて、マムシのように獲物の体温を感知でき、驚く

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    roy83
    roy83 2015/11/24
  • 謎の人類ホモ・ナレディ、手足は極めて異例だった

    ホモ・ナレディの曲がった指(左)は、類人猿のような木登りの巧みさを示唆する。一方、長い親指は道具を器用に使えたことを示す。足(右)は現生人類に非常によく似ており、効率よく直立二足歩行できたことが分かる。(Art by Stefan Fichtel. Sources: Lee Berger and Peter Schmid, WITS, John Hawks, University of Wisconsin - Madison) 謎多き人類の祖先「ホモ・ナレディ」の手足の特徴を分析した結果が、10月6日付の科学誌「Nature Communications」に掲載された。 南アフリカのライジング・スター洞窟で発見された化石人骨を基に、2つの研究チームが運動の様子を再現。いずれもナショナル ジオグラフィック協会の助成を受け、一方のチームは足の骨107個を、他方はほぼ完全な右手の骨26個をそれぞ

    謎の人類ホモ・ナレディ、手足は極めて異例だった
    roy83
    roy83 2015/10/09
  • アマゾンの巨大ダムが7割の動物を絶滅させる恐れ

    ブラジルのバルビナダム建設により、かつては一続きの熱帯雨林だったこの地が、3546の島に分かれてしまった。そのほとんどが小さな島で、周囲の陸から孤立している。(PHOTOGRAPH BY EDUARDO M. VENTICINQUE) 世界の国々が水力発電施設の建設計画を推し進める中、巨大なダムによって哺乳類や鳥類、カメなどが絶滅の危機に直面していると警告する最新の研究報告が出された。少なくともアマゾンでは、その不安が現実になっているという。(参考記事:特集「ダム建設に揺れるメコン川」) 今月1日に英国イーストアングリア大学の研究グループが「PLOS ONE」に発表した論文によると、ブラジルに建設されたバルビナダムは、かつて手つかずの森林が広がっていた地域を、3546の島々が浮かぶ人工湖へと変貌させた。その結果、そこに生息していた数多くの脊椎動物が姿を消してしまった。 「私たちのまさに目の

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    roy83
    roy83 2015/07/10
  • 【写真】世界の新種トップ10:バック転するクモほか

    およそ20年前から日のダイバーたちは、海底で複雑なパターンを描く謎の「ミステリーサークル」がなぜできるのか頭を悩ませていた。2014年、ついに容疑者が浮かび上がる。新種のフグ、アマミホシゾラフグ(学名:Torquigener albomaculosus)だ。 海底をキャンバスとするこの芸術家肌のフグは、「2015年世界の新種トップ10」に選ばれるという栄誉に輝いた。「世界の新種トップ10」は、2008年から米ニューヨーク州立大学の国際生物種探査研究所が発表しているもので、前年に発見された植物や動物のうち、風変わりで魅力的な10種が選ばれる。今年は上記のフグのほか、バック転するクモ、オタマジャクシを出産するカエル、派手な色彩のウミウシなどが選出された。 ここに挙げられる新種生物は、毎年発見される1万8000あまりの新種のほんの一部にすぎない。同研究所の設立者であるクェスティン・ホイーラー所

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    roy83 2015/05/28
  • 【追悼】冒険家ディーン・ポッター写真集

    ウイングスーツを着用したベースジャンプやフリーソロなど、エクストリームスポーツを世界に広めた冒険家ディーン・ポッターが米国ヨセミテ国立公園で亡くなった。この6枚の写真は高みに挑み続けた彼の貴重な記録である(参考記事:「世界的冒険家のディーン・ポッター氏が墜落死」)。 ムーンウォーク

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    roy83
    roy83 2015/05/22
  • 超レアな黒いフラミンゴ、キプロス島で見つかる

    2015年4月8日、キプロス島南岸にあるアクロティリ環境センターの塩湖で、黒いフラミンゴが目撃された。黒い羽の原因は、メラニン色素が多く生成される遺伝子疾患と考えられる。(Photograph by Marinos Meletiou, Reuters) 地中海の島キプロス島にあるアクロティリ環境センターで、今月、白とピンクのオオフラミンゴの集団の中に、1羽だけ黒い個体が交じっているのが発見され、話題を呼んでいる。 黒い羽の原因はメラニズム(黒色素過多症)と呼ばれる遺伝子疾患で、色素が過度に増加したために羽が黒くなっているのだ。タカやカモには時折みられる現象だが、黒いオオフラミンゴは2013年にイスラエルで一度撮影されたことがあるだけだ。 フラミンゴは長距離を移動する渡り鳥であるため、今回キプロスで見つかった個体がイスラエルのものと同一である可能性は「大いにある」と、アメリカ自然史博物館の保

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    roy83
    roy83 2015/04/24
  • 10億匹の青いクラゲが大量死、米国西海岸で

    クラゲの一種カツオノカンムリは、いつもは外洋の海表面を浮遊し、触手状の刺胞を使って微小生物を捕する。多くのクラゲ同様、無性生殖で繁殖するポリプ型と、有性生殖を行うクラゲ型の2通りの形態がある。(Photograph by Tiffany Boothe, Seaside Aquarium) クラゲの仲間で、「紫の水夫」「風まかせの船乗り」と呼ばれるカツオノカンムリ(学名:Velella Velella)が、米国西海岸の砂浜に大量に打ち上げられた。青や紫色のしぼんだ風船のように重なり合って、じゅうたんのように砂浜を埋め尽くしている。 カリフォルニア州中央部にあるモントレー・ペニンシュラ大学の海洋生物学者ケビン・ラスコフ氏に話を聞くと、4~6週間ほど前からオレゴン州とワシントン州の海岸に現れはじめ、次第にカリフォルニア州でも見られるようになったそうだ。 カツオノカンムリは、三角形の硬い“帆”を

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    roy83 2015/04/24
  • 古代エジプト王の壮絶な死が遺骨から明らかに

    古代エジプトの王(ファラオ)、セネブカイの遺骨の分析が行われ、死亡時の状況が明らかになった。(Photograph by Josef Wegner, Penn Museum) 謎のベールに包まれていたファラオの遺骨を分析した結果、暴力にまみれた壮絶なその最期が明らかになった。遺骨は2014年に発掘されたばかりだった。 古代エジプトの王、セネブカイが生きたのは紀元前1650年から1550 年ごろで、遺骨が見つかったのはカイロから約480キロメートル南方にある聖地アビドスの埋葬地。2014年1月、まず4人のファラオの墓が見つかり、このうちの1人がセネブカイと特定された。 最新の遺骨の分析結果では、複数の敵からアヒルのくちばしのような形をした青銅製の斧で殴打されていたことが判明した。骨まで到達した傷が18もあり、頭蓋骨と背中への打撃が致命傷になったことがうかがえる。 米国ペンシルバニア大学の考古

    古代エジプト王の壮絶な死が遺骨から明らかに
  • 第1回 カマドウマの心を操る寄生虫ハリガネムシの謎に迫る

    寄生虫が宿主を操り、自らに都合のよい行動を取らせる。 寄生虫による宿主の操作は、20世紀後半から大いに研究が進み、今や事例の枚挙にいとまがないほどだ。どうやら我々の住むこの世界では、普遍的な現象らしい。聞いただけで気持ち悪いが、受け入れざるをえない。 日にいて、直接目に見える形で、身近にそれを実感することができるのは、おそらくハリガネムシではないかと思う。 例えば、来、水辺に近づく必要がないはずのカマキリが、お腹をパンパンに膨らませて、川や池に近づいている時。そのまま観察していれば、カマキリは水に飛び込むだろう。ほどなく腹からは何10センチもあるハリガネのように細長い生き物がクネクネと身をよじらせながら出てくる。 ぼくもずいぶん前に、白昼、偶然にその瞬間を見てしまったことがある。同じ星の上の出来事とは思えないような、ぞわっとする体験だった。 そんな寄生虫のハリガネムシと、寄生された宿主

    第1回 カマドウマの心を操る寄生虫ハリガネムシの謎に迫る
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