バス2両分をつないだ「連節バス」が福岡市に登場して2年あまり。人口や観光客が多くなるなかで便数も増え、まちに定着してきた。輸送力アップや渋滞対策として、連節バスは全国のバス事業者に導入の動きが広がっている。 「中心部では20~30分間隔で走っている。認知度が高まってきた」。福岡市都心交通課の担当者は話す。 幅約2・5メートルの車両2台をつないだ「連節バス」は、全長約18メートルで一般のバスの2倍近く。定員は1・5倍の約130人で、3カ所のドアで乗り降りする。 交差点では、連節部分を境に車体が「くの字」に折れながら曲がっていく。福岡県八女市の田中興作さん(74)は「中が広々として乗り心地が良い。デザインもしゃれている」と話す。 運行するのは西日本鉄道。深町伸二・技術課長によると、連節部分の油圧シリンダーをコンピューター制御し、なめらかに右左折できる。「同じような全長の大型トレーラーよりも内輪