1994年にスーパーファミコンで発売された『ライブ・ア・ライブ』は、時間が経ったあとでも優れたRPGとして評判を呼んでいる。ただし筆者の記憶からするとそこまでメジャーなRPGというわけではなく、かといってマイナーとも言い難い作品で、「すごいことをしているが、遊んだ人はそこまで多くない」という印象であった。 そんな作品がNintendo Switchタイトル『ライブアライブ』としてリメイクされ、2022年7月22日に発売された。ドット絵と3D演出が融合した「HD-2D」技術が用いられ、ボイスも追加、ゲームバランスの調整なども行われている。なお、開発はヒストリアとスクウェア・エニックスが共同で行っている。 宣伝では、本作を「伝説のRPG」と呼んでいる。確かに伝説といえるようなことを成し遂げた作品ではあるのだが、まずはこのゲームの何がすごかったのか説明しなければならない。 『ライブ・ア・ライブ』
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