ペンティアムMの設計思想をベースに、製造プロセスを65nmにシュリンク(微細化)してデュアルコアにした「Core Duo」。製造プロセスの微細化によっても消費電力の低下が期待できるが、Core Duoにはさらにアグレッシブな省電力機構が加わっている。「拡張版SpeedStepテクノロジー」を利用して、CPU負荷に応じて動作クロックやコア電圧を変化させるという点はペンティアムMと同様だが、加えて、クロックや電圧の制御が2つのコアで独立して行われるのがユニークなところである。片方のコアがフルに稼動している状態でも、もう一方のコアはアイドル状態となることがあるため、無駄な電力消費を抑えられる。 省電力動作時のCore Duoの最低クロックは1GHz。そして、Core Duoには消費電力を抑制するため、アイドル時のコア電圧をさらに引き下げる機構が組み込まれている。その1つが「ディーパースリープ」