手袋の出荷額が日本一の香川県東かがわ市を「てぶくろ市」として売りだす取り組みが始まった。 手袋のイラストをあしらった〈市章〉バッジを製作したほか、ビデオも近く公開する予定で、関係者は「東かがわを全国区に育てたい」と意気込む。県内では、「骨付鳥市」など、県の「うどん県」観光PRに便乗した動きが広がっており、〈元祖〉の県は「各地域が独自に盛り上げれば、県全体が元気になっていく」と歓迎している。 市議で、映像制作会社を経営する渡辺堅次さん(57)が昨年、「うどん県」の観光PRをみて「それなら、東かがわはてぶくろ市だ」と思いついたのがきっかけ。市議になる前からまちおこしに力を入れていた渡辺さんは早速、市内にある日本手袋工業組合に掛け合って、組合のシンボルマークを〈市章〉として使えるよう了承を得た。市章バッジは500個作り、6月から同組合事務局などで1個500円で販売しているほか、関係者に着用しても