◆Said, Edward W. 1993 Culture and Imperialism, Knopf=2001 大橋 洋一 訳,『文化と帝国主義 1・2』,みすず書房 . [amazon] *ここでは、はじめにと第1章を小川が、第5章を青木が紹介する。 はじめに 「わたしは『オリエンタリズム』のなかでは、西洋の支配に対する反応をはぶいてしまった。それらが、やがて第三世界全体をまきこむ大きな脱植民地運動へと盛りあがりをみせたにかかわらず。・・・帝国主義的遭遇において、行動的な西洋の侵入者が、怠惰で活気のない非ヨーロッパの原住民を追いつめたということはついぞなかった。つねになんらかのかたちの活発な抵抗がみられた。そして圧倒的多数の事例において、抵抗は最終的に勝利したのである。」2頁 「物語こそ、わたしの議論のかなめであり、わたしの基本的な観点とは、探検家や小説家が世界の未知な領域について