井上 達夫 19990115 『他者への自由』,創文社,280p. 2800 ※ http://www.arsvi.com/0w/inuetto.htm 第1章 序説──なぜリベラリズムが問題なのか 第2章 自由への戦略──アナキーと国家 第3章 公共性の哲学としてのリベラリズム 第4章 共同体論の諸相と射程 第5章 共同体と自己解釈的存在 第6章 自由世界のディレンマ 第7章 自由の逆説──リベラリズムの再定位 ◇川崎 修 19991005 「書評:井上達夫『他者への自由──公共性の哲学としてのリベラリズム』」 『思想』904(1999-10):134-138 ◇金子 勝・井上 達夫 19991005 「市場・公共性・リベラリズム」 『思想』904(1999-10):004-033 第1章 序説‐なぜリベラリズムが問題なのか 1 「リベラル・ブーム」を超えて3 2 正当性危機の位相転換5
■酒井 隆史 20010723 『自由論――現在性の系譜学』,青土社,452p. 2940 ISBN-10: 4791758986 ISBN-13: 978-4791758982 [boople]/[amazon]/[bk1] ■内容(「MARC」データベースより) 私たちはいま、ほんとうに自由なのか。「自由」の名の下にはびこる「人権侵害」という「人間性」の剥奪、それに対する沈黙や称賛、「能力」による階級格差を促進させるエリートたちの姿を指摘、警鐘を投げかける。 *ここでは、序章、第一章、第四章を紹介する。 〈目次〉 はじめに 序章 新しい権力地図が生まれるとき―〈運動〉以降 1 〈運動〉以降 2 労働の拒否と一般的知性 3 市民社会の衰退と新しい権力のイデオロギー 4 非物質的労働と大衆知性 5 multitudes のエクソダズ I フーコーと自由の現在 第一章 リベラリズムの差異と反
・渋谷 望 20031025 『魂の労働──ネオリベラリズムの権力論』,青土社,293p. ISBN:4-7917-6068-9 2310 [amazon]/[bk1] ※ ◆表紙 「君たちは働くべきだ」というネオリベラリズムのワークフェア言説は、若者に実際に勤労意欲を喚起させることを本気で狙っているわけではない。やりがいのない、しかも低賃金の労働を若者が率先して行うなどと、いったい誰が本気で信じるだろうか。 ◆帯 現代思想の最前線 リストラ、ワークシェアリング、賃下げ、雇用不安……。 資本が最優先され、個人が弱体化するこの競争社会をいかにして生き抜くか。 グローバリゼーション、ネオリベラリズム、公共圏、管理社会、介護など、現代思想の最重要キーワードを軸に、消費社会の権力ゲームがはらむ様々な矛盾をえぐりだし、まったく新しい労働論を打ち立てる。 ◆BOOKアサヒコム評者:宮崎哲弥(評論家)
Sen, Amartya アマルティア・セン(1933-)Amartya Kumar Sen ★よりくわしいファイル → http://www.arsvi.com/w/sa07.htm アマルティア・セン 1933年インド・ベンガル地方に生まれる。59年ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで経済学博士号取得。ケンブリッジ、デリー、LSE、オックスフォード、ハーバード各大学教授を経て、98年よりケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ学寮長をつとめる。98年ノーベル経済学賞を受賞。 (Sen[1992=1999]の「著者紹介」より) ◆若松 良樹 20030625 『センの正義論──効用と権利の間で』,勁草書房,285+21p. ※ ◆田島 明子 200406 「紹介:アマルティア・セン『アイデンティティに先行する理性』」 http://www5.ocn.ne.jp/~tjmkk/hon001.
立命館法学 2000年3・4号下巻(271・272号) 681頁 「ナショナル・アイデンティティ」の概念に関する問題整理 - 国民国家論研究のためのノート - 中谷 猛 は じ め に 近年、一般の論壇のみならず、人文・社会科学の諸分野において国民国家とアイデンティティに関する様々な著作や論説が発表され、このテーマの重要性が広く認識されてきたといってよい(1)。言うまでもなく「アイデンティティ」(identity)という概念は、西洋の哲学思想では古くから知られ、近代以降変わらぬものとは何かを問い続ける哲学論争の主要テーマ、すなわち「同一性」是非論の中核となった。なかでも一九六六年にアドルノが大著『否定弁証法』において「非同一的なもの」によって同一化思考の弁証法を批判したことはよく知られている(2)。一方、一九五〇年代の末にE・エリクソンが青年心理の分析に転用した「アイデンティティ」と
「再分配から承認まで?──ポスト社会主義時代における公正のジレンマ」 Fraser, Nancy 1995 "From Redistribution to Recognition? Dilemmas of Justice in a 'Postsocialist' Age", New Left Review 212 (July/August 1995):68-93 =200101 原田真美訳,『アソシエ』5:103-135 (特集 グロ-バリゼーションとジェンダ-――承認・「公正」・資本主義,御茶の水書房) Fraser, Nancy 1995 "From Redistribution to Recognition? Dilemmas of Justice in a 'Postsocialist' Age", New Left Review 212 (July/August 1995):68
2003.4.1更新 Copyright(c) Ritsumeikan Univ. All rights reserved. このページに関するご意見・お問い合わせは 立命館大学独立研究科事務室 TEL(075)465-8375
◆Said, Edward W. 1993 Culture and Imperialism, Knopf=2001 大橋 洋一 訳,『文化と帝国主義 1・2』,みすず書房 . [amazon] *ここでは、はじめにと第1章を小川が、第5章を青木が紹介する。 はじめに 「わたしは『オリエンタリズム』のなかでは、西洋の支配に対する反応をはぶいてしまった。それらが、やがて第三世界全体をまきこむ大きな脱植民地運動へと盛りあがりをみせたにかかわらず。・・・帝国主義的遭遇において、行動的な西洋の侵入者が、怠惰で活気のない非ヨーロッパの原住民を追いつめたということはついぞなかった。つねになんらかのかたちの活発な抵抗がみられた。そして圧倒的多数の事例において、抵抗は最終的に勝利したのである。」2頁 「物語こそ、わたしの議論のかなめであり、わたしの基本的な観点とは、探検家や小説家が世界の未知な領域について
立命館法学 一九九六年六号(二五〇号)1699頁(三五九頁) イギリスのネイション・ 国民国家・主権国家の形成とその特徴 -西欧国際体系との関連において- 巣山 靖司 一 は じ め に 湾岸戦争の原因は、一般にいわれている論潮によるとイラクがクウェートの主権を侵害したということである。しかし中東における一般民衆大衆の間では、主権国家 sovereign state という概念は必ずしも根付いていないように思われる。ベドウィン族のような遊牧民にあっては、パスポートの存在すら理解できない者がいるし、事実「国境」といわれるものを無視して交易が行われる場合は多々ある。事実、戦争の過程で国連参加国によって経済封鎖が断行されたが、密輸的な交易は事実上黙認する以外なかったのである(1)。 中東一帯は一八・九世紀にヨーロッパ諸国がきて互に分割・支配する以前には、大きくいってアラブとペルシャに分
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