米メディア娯楽大手ウォルト・ディズニーが上海に建設を予定している「マジックキングダム」型のテーマパークは、毎月わずかな年金で暮らす退職農家の土地の上に建設される。 同地で暮らすジン・シンメイさん(72)夫妻は月々約103ドル(約9265円)の年金を受け取っているが、生活は苦しく、白菜や芋、イチゴなどを育てて生活の足しにしている。 ジンさん夫妻はすでに、上海ディズニー建設決定を受け、生まれ育った上海浦東地区の村から立ち退くよう求める通達を地元政府から受けた。だが夫妻の暮らす30平方メートルの家と裏の野菜畑に補償金がいくら支払われるのかは聞かされていない。 ジンさんは「とても不安。わずかな年金収入では物価の高い都市部では生活できない。立ち退きたくはない」と話す。 ディズニーは中国本土で初となる上海テーマパークの建設を中国政府より承認された。建設予定地である浦東川沙エリアからは5000世帯が立ち