フランスの移民問題といえば、さいきん何かと話題になる機会も多く、それにかんする書物も何冊か出版されています。2003年に出版された本書は、そのうちの一つです。著者は上智大の先生で、専攻は明記されてませんが、『子ども不足に悩む国、ニッポン』や『ニッポンの男たち』、『フランス 新・男と女』といった著作があるところからすると、比較文化論あたりのことをされている方なのかもしれません。 移民と現代フランス ―フランスは「住めば都」か (集英社新書) 作者: ミュリエル・ジョリヴェ,鳥取絹子出版社/メーカー: 集英社発売日: 2003/04/17メディア: 新書購入: 2人 クリック: 41回この商品を含むブログ (26件) を見る 本書は移民問題を扱ったものですが、社会科学的な本ではなく、数多くの移民たちの「生の声」を集めた本です。同じテーマを扱った書物のなかにルポルタージュ的な本もすでにあり、それ
![移民とジェンダー:『移民と現代フランス』を読む - Yusuke Matsuura blog (~2018.04.18)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a7a1fd42cefd87f24087b1914e3106372b9711a7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.d.st-hatena.com%2Fdiary%2FYumat%2F2006-10-09.jpg)