NHKの新しい会長に就任した財界出身の籾井勝人(もみいかつと)氏が先週末の記者会見で、日本軍「慰安婦」問題に関連して「(『慰安婦』は)戦争しているどこの国にもあった」などの発言をして批判の声が高まっています。籾井氏はNHK会長としてではない「個人的」発言としたいようですが、女性の尊厳を傷つけ国際的に問題になっている日本軍「慰安婦」のような問題が「どこの国にもあった」ということ自体、歴史的にも国際的にもなりたちません。特定の政治的立場を隠さない籾井氏が、会長の資質に欠けることは明らかです。 歴史に反する特異な見解 「(『慰安婦』は)日本だけがやっていたようにいわれるが、戦争をしているどこの国にもあった」「欧州ではどこだってあった」「韓国は日本だけが(『慰安婦』を)強制連行したみたいにいうから話がややこしくなる。(補償問題などは)日韓条約で解決している」 NHK会長としての公式な記者会見の場で