近い将来,携帯端末同士がピアツーピアでつながり,無線基地局を介さずにネットワークを形成する「モバイル・アドホック・ネットワーク」が実現する。その時,ネットワーク・セキュリティの常識はどう変わるだろうか--。 千葉大学工学部の阪田史郎教授は,NECインターネットシステム研究所所長,NEC中央研究所所長などを歴任した後,2004年からユビキタス・ネットワーク分野の研究・教育活動に従事している。阪田氏にネットワーク・セキュリティの新潮流を聞いた(聞き手は中田 敦=ITpro)。 ネットワーク分野における,最近のセキュリティ技術の動向をどう見ていますか? 実は,ここ3年ほどは目立った新しい動きはありません。ユビキタス・ネットワークのインフラは無線が基本で,その無線は傍受されやすいということから,様々なセキュリティ技術が生まれました。ただ,無線LANに関して言えば「WEP」に代わって「WPA」,暗号
西川 博昭(筑波大学大学院教授) 石井 啓之(東海大学大学院教授) 国際的にNGNやFMCのサービスが提供されはじめる中で、来るべきユビキタス社会に向けた研究開発も活発化している。例えば、インターネットや電話網といった既存のインフラを使わずに、ユーザー同士が直接結びつくことで形成されるアドホック・ネットワークがその1つである。このアドホック・ネットワークの可能性に注目して、新しい通信環境を実現しようという研究が進んでいる。中でも目を引くのが、通常のプロセッサとは異なるアーキテクチャで設計されデータの送信時にのみ動作〔データ・ドリブン(駆動)と言う〕する「データ駆動型のプロセッサ」システムである。ここでは、いつでもどこでもアドホック(臨時)に構成できるアドホック・ネットワークと、その可能性を切り拓く新しいタイプのプロセッサに焦点をあてる。 ≪1≫総務省SCOPEの支援を受けた「アドホック・ネ
最新情報 ・チュートリアル講演「未来のワイヤレスを変えるコグニティブ無線技術」を開催いたします. ・第7回研究会(10月,沖縄産業支援センター,沖縄)のプログラムが決まりました(H20.9.17更新). ユビキタス・センサネットワーク研究会 ユビキタスネット社会では、あらゆるモノがネットワーク化され、それらを利用して様々な新しいサービスが提供されるようになると期待されています。 ユビキタス・センサネットワークは、そのような社会におけるインフラストラクチャであり、センシング、ネットワーキング、コンピューティングなどに係わ る基礎理論、要素技術、システム技術、アプリケーション技術など多方面の学術的工学的分野を融合して成り立つものと考えられます。ただし、 それは従来技術の延長線上で実現されるわけではなく、それぞれの本質に立ち返った研究開発に基づくブレークスルー技術の創出が不可欠です。 こ
岡田 大助 @IT編集部 2007年12月14日 ■無線ネットを飛び交う電気仕掛けのミツバチたち ZigBeeとは、低コスト、低消費電力でワイヤレスセンサーネットワーク構築に適した無線通信規格です。BluetoothやUWBといった無線PAN(Personal Area Network)に属しています。 伝送速度は、250kbpsとほかの無線PANに比べると遅いのですが、1つのネットワークに最大で65535ノード(端末)が接続できます。また、複雑な設定をすることなく30ミリ秒程度でアドホック*なネットワークを構築したり、15ミリ秒程度でスリープ状態から回復したりも可能です。そして、ボタン電池1個でおよそ1年間、単三乾電池2本で2年間程度の稼動ができるといわれています。 * ネットワーク用語におけるアドホック(ad hoc)は、特定のネットワークインフラに依存せずに、ノード同士がその場でネッ
OLSRとは OLSR(Optimized Link State Routing) はアドホックネットワークのルーティングプロトコルです。 OLSRはフランスの国立研究所である inriaで提案されました。 詳しくは下記のページを御覧下さい。 OLSR nOLSRv2 アドホックシミュレーション班がシミュレーターとして用いている QualNetにOLSR version2を組み込みました。 研究機関関係者のみがDownLoadできます。 DownLoadは以下のページより行って下さい。 nOLSRv2 QualNet(Scalable Network Technologies) No Overhead Autoconfiguration OLSR 間瀬教授が提案したアドレス自動割当アルゴリズムをフランスの国立研究所である inriaと共同で実装 しました。詳しくは下記のページを御覧下さい
【連載】 ■ 第6回 OLSR(Optimized Link State Routing)プロトコル ■ 今回は、IETFのMANET WGで検討されているプロトコルの「OLSRプロトコル」について解説しよう。 ●MANET WGの最近の状況 IETF MANET WGでは、候補となるプロトコルを広く集め議論を重ねてきたが、最近になってプロトコルをDSR、OLSR、AODV、TBRPFの4つに絞り、Experimental RFCとして投稿することを決めた。また、インターネットドラフトも更新されている。今回の題材であるOLSRプロトコルについても、2003年3月3日に発行された「draft-ietf-manet-olsr-08.txt」を基にして解説を行なう。 これらのプロトコルが1つに統合されるのか、それともReactive型とProactive型に分けられるのかはまだ分からない。だが、
総務省関東総合通信局は、大規模な災害が発生して携帯電話の通信網が使えない場合、携帯電話などの情報機器間を無線LANで繋いで通信できるようにする実証実験を12月上旬に実施する。 今回の実証実験は、首都圏での大規模な地震などが発生した場合、避難場所への誘導や安否情報の確認などが行なえる仕組みの1つとして検討されているもの。天災などで通常の携帯電話ネットワークが利用できない場合、無線LAN機能を活用することで携帯機器間のアドホックネットワークを構築し、動作している基地局を通じてインターネットに接続できるようにする。 関東総合通信局では有識者などで構成される調査検討会を設置し、11日には第1回会合を開催。12月上旬に東京・渋谷周辺で実証実験を行なうことを目指していくことになった。 システムの詳細については今後検討が重ねられるが、無線LANのアドホック通信の活用が検討されている。このため、現状ではノ
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