「シャドーITは悪である」 多くの企業の情報システム部門は、そう教える。 しかし私は、製造業の現場にいる人間として、逆のことを言いたい。 むしろ、現代日本企業においては、シャドーITこそが現場を支えている。 現場は“勝手に”Excelを使っているのではない 製造業では、品質保証と法令遵守が絶対条件である。 原料規格 処方情報 配合比率 変更履歴 トレーサビリティ 本来なら、これらは統合されたシステムで厳密に管理されるべきだ。 ところが実際には、多くの企業でまともな基幹システムが存在しない。 入力が不便。 検索できない。 変更履歴が追えない。 マスタ管理が破綻している。 その結果、各部署がExcelを作る。 品質保証部が独自台帳を作る。 開発部が独自マスタを作る。 工場が独自チェックシートを作る。 これは「統制違反」ではない。 業務を成立させるための自己防衛である。 情シスは「禁止」しか言わ

