パラグアイ大使館、エルサレム撤退=イスラエルは猛反発 2018年09月06日07時36分 【サンパウロ、エルサレム時事】南米パラグアイのカスティグリオニ外相は5日、エルサレムをイスラエルの「首都」と認定した米国に追随して5月に同市へ移転した在イスラエル大使館を、速やかに商都テルアビブに戻すと発表した。 大使館のエルサレム移転はカルテス前政権が決定。カスティグリオニ氏は、これについて「(エルサレム移転の)決断は前政権が決断した国際法に基づかない一方的な行動だった」と主張。「国際法と国連の決定を常に尊重してきた(パラグアイの)伝統と文化をゆがめた」と批判した。 パラグアイでは8月にアブドベニテス大統領が就任。前任のカルテス氏と同じ中道右派与党コロラド党に属するが、確執がある。中東系のアブドベニテス氏は、政権移行期間中にカルテス政権が相談なしに移転の重要決定を行ったとして、強い不快感を示していた