常温と電場の触媒化学で 次世代エネルギーへの転換を推進する 関根 泰/早稲田大学理工学術院准教授 現実を見据えてビジョンを描く 「触媒化学」という分野から、エネルギーや環境問題という地球規模の課題解決に関連するテーマに取り組んでいます。地球全体が持続可能な発展を遂げていくために、脱炭素社会への転換が必須の課題となっていますが、その実現には、触媒の技術が大きな鍵を握っています。石油や天然ガス、石炭などの化石燃料は、炭素と水素の結合からなる炭化水素化合物です。現在、エネルギー資源の7割を占めるこれら炭化水素を、次世代のクリーンエネルギーとして期待される水素へと転換する技術開発が急がれています。私の研究は、こうした炭化水素転換に必要な触媒や、放電効果を用いた革新的な転換プロセスなど、次世代エネルギーへの問題解決の核となるテーマを柱としています。 研究と並行して、触媒学会の水素製造利用研究会の代表
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