AIの進歩とともに、多岐にわたる分野で活用の可能性が急速に広がっている。医療では、膨大な情報を学ぶことができるAIの特性をがんの診断などに生かし始めた。また、各企業は小売りや融資、社員の採用や保育所の選考に至るまで、さまざまな場面でAIの活用を模索している。 ICチップ飲み 体内情報発信 医療はAIによって飛躍的な進歩が可能とされる分野だ。がんなどの病気の早期発見・治療に貢献するだけでなく、医療費削減も可能になりそうだ。 米サンフランシスコに拠点を置くベンチャー企業「エンリティック」は、レントゲンやコンピューター断層撮影(CT)の画像から、がんなどの悪性腫瘍を見つけ出す画像診断システムを開発した。大量のデータに基づくAIの分析によって、人間の目では見つけるのが難しいような小さながんでも検出することができる。日本では、業務提携先の大手商社、丸紅が同社の参入を支援しており、数年後の販売を目指し