大迫勇也のような上手くて強い選手を。日本サッカーにとって今後のポイントだが、齋田良知ドクターは欧州の地で見識を得ようとしている。 ワールドカップのベルギー戦で大魚を逸したサッカー日本代表に、いったい何が足りなかったのか。「予防医学」が足りなかった。そう言われてもピンとこないだろう。「怪我の予防に活用できるデータの蓄積」が欠けていた。これでもまだ疑問符しか出てこないはずだ。 では「育成年代の指導者の目先の結果に囚われない勇気」が不十分だったと言えば、どうか。あるいは「怪我を押して試合に出場し、未来を絶たれた若い才能」と言えば? まったく別の言い方もできる。日本でも怪我の発生や身体特性に関するデータの蓄積が進み、ヨーロッパのサッカー大国と同じように予防医学が広く行き渡れば、そして怪我をした育成年代の才能がスポーツドクターの勧めで痛み止めを飲むのを止めるようになれば、ワールドカップの制覇も夢では
![オシムの言葉で渡欧した日本人医師。最先端のスポーツ医学に触れた衝撃。(手嶋真彦)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/97b25f9a4bd5facb893e371abb383956bca73f6a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fb%2Fe%2F-%2Fimg_beeff17bb6f5f1ec691aac057808ac26166872.jpg)