「MBA留学」と聞くと、世界で活躍するための約束された切符に思えるかもしれない。かつての私にもそういうイメージがあった。しかし現実的には、世界ランキングのトップスクールを出ても、MBAという学位だけでは米国・欧州ともにそのまま現地に残って就職することは困難だ。 トップビジネススクールを卒業したとして、就職活動で競争相手になるのは、輝かしい職歴を持ち、同じトップスクールを卒業し、現地のビジネスをよく知っているネイティブ(もしくはヨーロッパだと数カ国語のバイリンガル・トライリンガル)である。 かつて私も挑戦したことがあるだけにその大変さを身をもって知っている。しかし、そんなハードルを乗り越えて活躍する日本人がいる。2011年にHBS(ハーバードビジネススクール)を卒業し、アメリカをベースにグローバルに活躍している吉川絵美さんだ。彼女はなぜ困難な道を歩いてこれたのか。人生を振り返りながら、どの選
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