世界6大マラソンのひとつ、2018東京マラソンがいよいよスタートする。今年はなんと3万6000人が東京の街を駆け抜けるという。でも、あなたも思ったことはないだろうか。「この人たち、何を好き好んでこんな苦しい思いをしているんだろう」と。そこで、そんなマゾヒスティックなランナーたちの心情を、適任者に解説してもらった。運動経験は学校の体育しかない。ダイエットのためでも走るなんてまっぴらだったアラフィフ女が、ひょんなことからフルマラソンにはまってしまった。その経験をベースにした小説『アレー!(ALLEZ!) 行け、ニッポンの女たち』で作家デビューしたこかじさらさんだ。マラソンと応援を題材にしたこの作品は、あの名解説者・金哲彦さんにも絶賛されたが、こかじさん自身も、初めてジョギングシューズに足を通した10年前までは、街で走っている人を見かけると、「バカじゃなかろか」と思っていたという。 そのとき私は