レンズメーカーとして認識されることが多いシグマだが、20数年前に「SA-1」というKマウントを採用したフィルム一眼レフでカメラメーカーの仲間入りを果たし、1993年にはシグマ独自のSAマウントを備えた「SA-300」というAF一眼レフを発売。その後も何機種かフィルム一眼レフをラインナップしつづけ、デジタル時代になってからは「SD9」、「SD10」といったデジタル一眼レフを発表。今や自他共に認める立派なカメラメーカーなのだ。 しかし、世界に冠たるカメラ王国の日本には老舗のカメラメーカーがたくさんあり、普通に勝負したのでは新参カメラメーカーのシグマがつけいる余地はほとんどない。現に、同社が過去に発売したフィルム一眼レフの「SA-7N」や「SA-9」は良質なハイコストパフォーマンス機だったにもかかわらず、スペックがやや凡庸だったこともあり、それほど注目を集めることはできなかった。 そこでシグマが