大学卒業後、立石電機株式会社(現オムロン株式会社)に入社した田坂吉朗氏は、社内の新規事業としてエンタテインメントビジネスを始め、2007年にオムロンから独立しフリューを設立した。「人々のこころを豊かで幸せにする良質なエンタテインメントを創出する!」を理念に掲げ、プリントシール機やアミューズメント施設用景品、モバイルコンテンツ、家庭用ゲームなどを企画開発、販売する総合エンタテインメント企業を作り上げてきた。その成長を支えた組織マネジメントはどのようなものだろうか。 負けないマーケットを見極めれば、新規事業の成功率は上がる 中土井:田坂さんは、最初はエンジニアとしてオムロンに入社され、その後、独立されたそうですね。 田坂:大学卒業後、エンジニアとして勤務しました。その後、企画リーダー、事業部門長などの役職を経験し、26年間オムロングループの会社に在籍しました。携わっていたのは、全て新規事業です