81歳のときに開発したスマートフォン向けアプリで世界の注目を集め、マーちゃんの愛称で呼ばれる藤沢市在住の若宮正子さん(83)が、地元の湘南工科大(松本信雄学長、同市辻堂西海岸)で特別講義の講師を務めた。大講義室を埋めたのは、今年入学したばかりの1年生約600人。「みなさんには情報の消費者ではなく生産者になってほしい」と呼び掛ける“マーちゃん先生”の言葉は、孫世代のエンジニアの卵たちにどう届いたか。【鈴木篤志】 若宮さんがインターネットを始めたのは60歳のころ。高校を卒業して勤めた大手都市銀行を定年退職し、同居の母親を介護する中で「社会とつながっていたい」と思ったからだった。購入したパソコンで基礎から独学。メール交信に「ようこそ、マーちゃん」と初めてメッセージがあったとき、涙が止まらなかったという。取り巻く世界は少しずつ広がっていった。
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