都立汐入(しおいり)公園(荒川区南千住)内に設置された「にじの森保育園」の開所式が一日、同園であった。これまで汐入公園のような都市公園では法律の規制で保育所を設置できなかったが、国家戦略特区制度を活用して規制を緩和した全国初のケースの一つだ。 開所式で、西川太一郎荒川区長は「特区制度が虹のように消えないよう、東京中に広がってほしい」とあいさつ。小池百合子知事は「この保育園をモデルに待機児童問題の解消に近づけたい」と話し、テープカットなどで祝った。 保育園は平屋建て鉄骨造り、延べ床面積千四百平方メートル。定員百六十二人。屋上にゲートボール場を造ったり、建物内に授乳室などを設けたりして地域に開かれた保育園を目指す。都は計八カ所で特区制度を活用した保育所などの整備を進める計画。このうち三カ所で同日開所した。 (木原育子)
来夏のリオデジャネイロ五輪を前に、ロシア陸連の組織的関与疑惑などドーピングをめぐる国際的な騒動が続いている。日本にも禁止薬物を使ったと判定されて選手生命の危機に陥ったマラソンランナーがいた。二年間の選手資格停止を経て、復活の手掛かりをつかんだ選手にドーピング検査の実際を聞いた。 (中野祐紀) 「競技で得た誇りを全て奪われましたね…」。リオ五輪女子マラソン代表の最初の選考会、さいたま国際マラソンで二位(日本人ではトップ)になった吉田香織選手(34)=東京都練馬区=は笑顔を消し、ゆっくりと言葉を選んで話し始めた。自己ベストの2時間28分43秒でゴールして半月後の今月初め、練習場の公園で「ドーピング」という言葉をぶつけた。 川越女子高(埼玉県)を卒業し、二〇〇〇年に小出義雄監督率いる実業団の積水化学に入社。はねるような軽快な走りで「牛若丸」の愛称をもらい、国内外のマラソンで優勝した競技生活は、移
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