金融庁は28日、大規模なシステム障害を起こしたみずほ銀行に、立ち入り検査に入ると通知した。振り込みが100万件超も滞るなど被害が大きくなった原因や、復旧作業に手間取った経営陣の対応などに問題がなかったか調べる。検査結果を踏まえ、行政処分に踏み切る方向だ。 検査は、みずほ銀のシステムと管理体制のあり方を検証することに的を絞った特別なもので、経営状況を定期的にみる通常検査とは異なる。 障害の原因について、みずほ銀は第三者委員会を立ち上げるなどして究明する方針を示している。だが、金融庁は、それだけでは不十分だとして、同庁の検査官が実際に立ち入る方針を決めた。問題点を詳細にあぶり出し、再発防止につなげる必要があると判断したものとみられる。 金融庁は検査結果とみずほ銀からの報告を踏まえ、業務改善を命じる方向だ。深刻な場合は経営責任を明確化することも求める可能性がある。 みずほ銀のシステム障害