印刷 光を使った巨大な顕微鏡である「放射光施設」の建設構想を、東北地方の国立7大学の研究者らがまとめ、文部科学省などに提案している。先端材料の世界的供給地域である東北の企業に使ってもらい、産業振興を通じて東日本大震災からの復興に役立てるという。 放射光施設とは、特殊な光を使って原子レベルで物質の構造を調べる施設。太陽電池やバイオ燃料の開発、土壌や水質分析などに幅広く活用できる。 国内には、学術利用が8割を占める「スプリング8」(兵庫県佐用町)や「フォトンファクトリー」(茨城県つくば市)などの放射光施設があるが、今回は産業利用が主な目的。全長約300メートルの円形の加速器を造る。事業費はスプリング8の約5分の1の200億円程度とコンパクトで、着工から運用開始まで2〜3年を想定している。 購読されている方は、続きをご覧いただけます関連リンク震災復興ファンドを設立 大和証券G、被災地企業に