緯度の高い寒冷地では、一年を通して地面の中の氷が溶けない「永久凍土」が存在します。 しかし、永久凍土層が現在、温暖化の影響により融解する可能性が危惧されています。 永久凍土が溶けた場合、メタンの放出などさらに温暖化を悪化させる恐れがありますが、欧州宇宙機関(ESA)及びNASAの新しい研究は深刻な影響がそれだけではないと警告しています。 ESA-NASAの研究は、北極圏で急速に溶ける永久凍土層からは、何万年も封印されてきた未知の細菌や未発見のウイルス、さらには冷戦時代の原子炉や潜水艦の放射性廃棄物まで放出される可能性があるというのです。 研究の詳細は、9月30日付で科学雑誌『Nature Climate Change 』に掲載されています。
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