スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスが企業情報システムのクライアントの主役のひとつになってきている。スマートデバイスと、それによって勢いづいてきたBYOD(Bring Your Own Device、私物デバイス活用)は企業情報システムとIT部門をどう変えようとしているのか。米Gartner リサーチバイスプレジデント兼最上級アナリスト Nick Jones氏に聞いた。 まずスマートデバイスを使い出したのは、ナレッジワーカーと呼ばれる人々だ。特定のタスクを遂行するのではなく、知識や人脈を活用し、新しい価値を生み出す労働者だ。そういった人々はスマートデバイスでより効率的に、様々な場所や時間で知識を共有し、SNSなどで人脈を広げている。 また、セールスパーソンやフィールドエンジニアなどがスマートデバイスを使って、営業活動やサポートを効率化している例も数多く出てきた。営業やサポートの