“食品の裏側”を明らかにする(前編) 「何を選択するか」が消費者には求められている 『食品の裏側 みんな大好きな食品添加物』 (東洋経済新報社) 著者 安倍 司 氏 「今日一日であなたは何種類の食品添加物を口にしましたか?」――こう聞かれて、即答できる人物がいる。いま話題の本『食品の裏側 みんな大好きな食品添加物』(東洋経済新報社)の著者、安部司氏だ。かつて食品添加物の専門商社に勤め、「歩く添加物辞典」とまで呼ばれた安部氏は、私たちが普段口にしている食品の“裏側”を熟知しているのだ。実際、安部氏の本を読むと、現代の食卓がいかに添加物に依存しているかよく分かる。しかし、この本が従来の添加物を取り上げた本と大きく異なっている点は、「危険性だけを騒いでも意味がない」としているところである。安部氏が、著書を通じて消費者に最も伝えたかったこととは何か話を聞いた。 安部: 手作り