「サバカレー」などユニークな水産加工品で知られる千葉県銚子市の缶詰製造会社「信田(しだ)缶詰」(信田裕輔社長)が、千葉地裁に民事再生法適用を申請したことが31日分かった。東京商工リサーチ千葉支店によると、負債総額は37億3300万円。 1905(明治38)年にクジラやイルカなどの缶詰メーカーとして創業。第二次大戦直後の食糧難の時代に「サンマの蒲(かば)焼き」缶詰を製品化したほか「かつお角煮」「いわし角煮」「夏おでん」「銚子のモツ煮込み」などを次々にヒットさせた。 同支店によると、原油価格高騰の余波や新工場建設に伴う金利負担が経営を圧迫したという。28日に民事再生手続きを申し立て、営業は継続している。