ジャニーズ問題で改めて考える。「大人と未成年者の性行為は、いかなる場合も大人に非がある」ということ【渡辺由佳里】 ジャニー喜多川の性加害疑惑をBBCが報じたことがきっかけで白日の下に晒され、これまでその事実を否定し続けてきたジャニーズ事務所が認めた。新社長に就任した東山紀之は、「噂では聞いていた」「鬼畜の所業」などと語ったが、同事務所のタレントの広告起用をやめる企業が相次いでいる。エッセイストの渡辺由佳里氏は、自著『アメリカはいつも夢見ている』(KKベストセラーズ)のなかで、「大人と未成年の性行為」における是非について、現代アメリカ事情を通して鋭い論考を発表している。今回はその抜粋を公開(2018年5月2日cakes掲載)。 ジャニー喜多川による性加害問題でジャニーズ事務所新社長東山紀之らが会見(2023年9月7日) ■被害者の立場を考えられない「想像力の欠如」 男性アイドルグループの元メ