三浦半島地域で近年、大量のミツバチが突如”失踪”する現象が相次いでいる。昨年は地域内に10軒ある養蜂場のハチほぼ全てが全滅する事態が発生。被害に遭った蜂箱の数は200近くにのぼる。関係者は一部農薬が原因と推測しているが、解決に向けた決定打はないのが現状で苦境にあえいでいる。 働きバチが幼虫や女王バチを残したまま巣に戻らなくなる現象は「蜂群崩壊症候群(CCD)」と呼ばれ、2000年代初頭から日本を始め米国や欧州など世界各国で問題となっている。ダニやウイルス感染、農薬、ストレスなど様々な要因が指摘されているが、正確な原因は特定されていない。 県養蜂組合三浦支部(石井勉支部長)によると、地域内で被害が確認されたのは7年ほど前から。春にいたはずの数万匹のハチが秋には姿を消していたという。同様の現象が毎年のように起こるようになり、昨年は組合員が飼育する計190箱が全滅。葉山町で2代にわたって70年間
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